京都で宿無しになる

京都に宿はなかった。ガイドブックであたりをつけたペンションステーション京都を訪ねたが、軽く門前払いを食らってしまった。歩いて探すのもかったるいので、駅地下のホテル案内所に行くも、一部屋も空きがないとのつれない返事。カプセルホテルも京都には一軒もないらしい。諦めきれずに電話帳をめくってみると河原町の三条と四条にサウナがあった。電話で場所を聞きさっそく赴き、フロントに朝まで利用と告げ、靴を脱ごうとしたら「一旦入ったら外出できないよ」とぴしゃり。まだ6時なのにそれはキツイので、「じゃ後で来ます」と言って外へ出た。そんな自由度のない監獄みたいな場所に幽閉されるのはいくらなんでもと思い、もしだめなら東京へ帰ろうとの含みを持ちつつ阪急電車で大阪・梅田へ向かった。駅に着くと再び電話帳めくり。ついに見つけたカプセルホテル。阪急東通商店街の突き当たり近くに位置するカプセルイン大阪。黒川紀章設計だ(てなんのこっちゃ)。何はともあれ無事投宿。カプセルにしてはかなり清潔、布団もふっくらしてる。これで風呂代込みで3000円なら御の字だろう。今後、関西旅の常宿に決定だ。