いらない舞台あいさつ

アンゲロプロスの初期作「再現」「1936年の日々」を見た。

なんでも「ぴあフィルムフェスティバル」の一環としての上映だとかで、各上映開始前に運営責任者が壇上にあがり、今回の上映の「意義」を得意満面に話しておられた。

しかし見る方からすればそんなものはどうでもいいことだ。なんで主催者の自画自賛的楽屋話につきあわされなきゃならんのか理解に苦しむ。

さくらがいるなら別だがほとんどの観客はぴあのフェスティバルだから見に来ているわけじゃなく、映画自体の魅力に惹きつけられて見に来ていることは間違いない。

それが理由に、10日から開催されるアンゲロプロス映画祭で上映される両作は前売り券が完売だという。

またもや、客のニーズが読めない提供者のみっともない姿を見させられた不快感が残った。