つるかめ食堂

新宿西口の思い出横町と歌舞伎町コマ劇そばにある大衆食堂に相次いで行った。
西口の方はソイ丼や元気丼など創作系というかちょっとひねったメニュー、歌舞伎町はトンカツなどごくまっとうな定食屋メニューという違いがある。

まず西口では名前の奇妙さに惹かれてフラメンキン定食を注文した。牛肉の薄切りを重ね、ガーリックの風味をまぶしてロール状に巻き、衣を付けて揚げる肉の天ぷらだ。当然油っこいが肉が柔らかくて美味。

店のメニューには他にもスペイン春巻エンパナダなどというものもあり、スペイン料理からかなりインスパイアされている模様だ。

さて翌日は歌舞伎町の方へ。こちらでは鶏のピリカラ炒め定食を食べる。味はやや濃いが食べやすい。カウンターのみの西口とは違いテーブル中心のレイアウトであり、落ち着ける雰囲気だ。

また、歌舞伎町ならではの客層の雑多性も楽しめる。西口は駅に近いという場所も手伝ってか、スーツ姿のサラリーマンや常連のオジさんがほとんどだが、歌舞伎町の店は、職種不明のオニーさんから喉のつぶれた元オネーさんなどバラエティに富んでいる印象だ。

自分が常連になるなら文句なく歌舞伎町の方を選ぶだろう。今日はどんな客がどんな会話を交わしているだろうと考えることだけでも刺激がある。