吉野家ついに豚丼

吉野家が予想通り豚丼の販売に踏み切った。業界のトップランナーといいながら、最近は他社追随戦略が多い同社のことだからこの展開は当然だろう。

なぜ松屋すき家豚丼に切り替えた時に同時に参入しなかったのかといえばブランドへの過信があったからだろう。

カレー丼を主体としたメニューでもこれまで吉野家通いが習慣化してロイヤルティの高い客はそれほど離れないんじゃないかという祈りにも似た気持ちもあったかもしれない。

しかし蓋を開けてみれば消費者はシビアで冷酷だった。これ以上他店に客足をさらわれるのは看過できないという判断を予想より早く下さざるを得なくなったというあたりが真相ではないだろうか。

「牛丼ひとすじ」というブランドを汚したくないという保守的な考え方も判断を遅らせる要因になったことも容易に想像できるところだ。