危機管理

定食屋で昼メシを食べてたら突然停電した。店長とおぼしき人が復旧のため姿を消すと、店にはパートのおばちゃん三人だけになってしまった。

券売機も電源が切れてしまい、お金を入れて出せなくなった客が困惑している。おばちゃんたちは何の権限も与えられていないらしく、その客へどう対応していいかわからず行ったり来たりするのみだ。

いったいこの店の危機管理はどうなっているのだろうか。停電程度の軽微なケースだからいいようなものの、これが火災や地震などだったらどうだったろうか。客を置き去りにして我さきにと逃げ出してしまうおばちゃんの姿が目に浮かぶ。

店を経営するからには、あらゆる事態を想定して、その備えを万全に整えておかなくてはならないものであろうことがよくわかる。そうして初めて客の信頼が得られるというものだろう。今日の一件であの店に行くのがちょっといやになった。