モロ・ノ・ブラジル

「モロ・ノ・ブラジル」を見に渋谷のシネマ・ソサエティへ。名前から巨大シネコンを想像していたが、単なるミニ・シアターに過ぎなかった。

さて映画だがこれも想像に反してかなりおもしろかった。ブラジル音楽の源流から、都市の現状まで遡るという発想が音楽ファンにとってグッとくるテーマだ。

行く先々でミュージシャンに「伝統を守るのが大事」と語らせる部分に作為を感じさせる点、後半紹介されるミュージシャンがやや網羅的になりすぎてしまった点が弱点だが、それらを割り引いても純粋にフィールドワークとして楽しめる。

理屈抜きに音楽にノれるのがいい。おもわずサントラを買ってしまった。サントラを買うのは去年「シティ・オブ・ゴッド」を見たとき以来二回目くらいだから最近よほどブラジルモノに影響を受けやすくなっているようだ。