ボランティアが資金源?

イタリア人の女性ボランティア活動家2名の金銭と引き換えによる開放という事態。

この「成功」を受け、今後も身代金目的の誘拐が増え、ゲリラの活動資金源になることが十分に予想できる。

これが武器や人材の調達を下支え、闘争を長期化させることになるだけではなかろうか。

ボランティアは自分は世のため人のため道義的に正しいことをしているだけであり、ゲリラに捕らえられるいわれはないと意気軒昂であろうが、一方で、彼らの存在が戦場の泥沼化に手を貸しているといううらはらな現実がある。

興味本位の旅行者などは言わずもがなだが、人道支援家や同様の理由でジャーナリストも戦場から退去すべきではないだろうか。

もちろん日本の首相にも、アメリカへの盲目的な忠誠ではなく、正しい現実認識に基づく理性的・大局的な判断により行動を決定していただきたいものだが。