上半期ヒット商品番付
日経MJの2004年上期ヒット商品番付によると、東の横綱が「DVDレコーダー」西の横綱が片山恭一の「世界の中心で愛を叫ぶ」、以下ニコンデジタル一眼レフカメラ「D70」、「ヨン様」と続く。
これらはいかにも穏当な順位付けであり、サプライズに欠けるというのが第一印象だ。
この順位が今後の市場動向に何らかの影響をもたらすものかどうかはわからないが、結局これは終わってしまったものを評価するシステムであり、今後のビジネスのシーズを示唆するものではないからだろう。同じことは年末の流行語大賞にも言えることだ。
「これから何がはやるか」は雑誌の特集でよく組まれるものだが、現在の市場をどのように読み、将来性を判断するかによって結果は大きく変わる。シニアが元気だとか女性が結婚しなくなって自分消費が旺盛だなどの使い古されたキーワードが有効性を失うのはそれほど先の話ではあるまい。
株価の話でもよく言われること、すなわち、ある会社に関する新しい情報がリリースされたときには、そこから発生する利益不利益はすでに株価に折り込まれてしまっているというのと同じだろう。
逆に考えればこれは「これからはやらないもの番付」として読むこともできそうだ。