真珠の耳飾りの少女

ため息の映画あるいは呼吸の映画といえばよいだろうか。ピーター・ウェーバー監督の初の長編とのことだが、非常に巧みな演出テクニックだ。

後期のベルイマンを思わせるような表情の演技の積み重ねには緊張感があり、引き込ませるものがある。

また、セリフを極力少なくしたのも効を奏したと言えそうだ。

主演のスカーレット・ヨハンソンもいい。撮影当時18歳という年齢を考えれば最適な人選だったと見ていいのではないか。